2019.07.04
戸賀敬城が眼鏡をかけているところは、あまり目にしませんが、じつは密かに愛用しているアイウェアブランドがあります。それはほどよくデザインが効いていながら、知的で上品な大人のアイウェアブランド「ブラン」。もちろん日本が世界に誇る、福井県・鯖江ブランドです。
戸賀さんに眼鏡男子のイメージは無いのですが、じつは普段クルマを運転するときだけ眼鏡を掛けるのだそうです。リーディンググラスも不要という若々しい視力の持ち主ですが、念のためなのだとか。
「いまでも視力は衰えてないんだけど、悲しい事故や事件も起きているので。事故ってからでは遅いので、今のうちから備えておこうと思ってクルマにはメガネを常備しています。」
クリア系のフレームがお好みとのことで、某国産ブランドの眼鏡を愛用していましたが、最近お気に入りの眼鏡ブランドに出会ったそう、それがこの「ブラン」です。
「福井県出身のデザイナー、渡辺利幸さんが手がける鯖江の眼鏡ブランドです。渡辺さんは元々ミハラヤスヒロさんのところにいて、ブランドの立ち上げに参画していたそう。その後はソスウ・ミハラヤスヒロやイデア・バイ・ソスウでバイヤーも務めていたそうで、僕ともどこかで会っているかも。学生時代はシップスやヴィア・バス・ストップのスタッフとしても働いていたことがあるそうなので、絶対すれ違ってるぐらいはしてるんじゃないかな。」
そんなブランの眼鏡のお気に入りポイントは、シンプルなのに細部にデザインが利いている所。視力矯正器具としてだけでなく、アクセサリーとしても十分存在感がある眼鏡なんです。
「最近の傾向として、過剰なお洒落やコスプレに見える格好はトゥーマッチな気がしています。アクセサリーの重ね付けも、ちょっとうるさいし。でも何もつけないのも寂しいので、そんなときに眼鏡ってすごくいいアクセサリーだと思うんです。視力に問題ない人でも、伊達メガネかける習慣があっていいんじゃないでしょうか。」
右上から
▲ ブラン / チタン&セル クリアレンズグラス
▲ ブラン / コンビフレーム クリアレンズグラス
▲ ブラン / チタンフレーム クリアレンズグラス
こちらが眼鏡フレームのラインナップ。一見オーセンティックですが、オクタゴン×ラウンドなんていう、ひねりの利いたモデルもあります。ブリッジがキーホール型になっていたり、リムの位置によって太さを微妙に変えていたりするバランス感覚は繊細なデザインワーク。さらに左テンプルの先端の色をフレームごとに変えているのは、普段は耳に隠れていて眼鏡をはずしたときだけわかるポイント。こういうモノとしての遊び心が、戸賀さんの琴線に触れた様子です。
夏場は手放せないサングラスもブランからチョイス。こちらはクルマを運転する時だけでなく、ビジネスからカジュアルまでオールマイティなシーンで活用できそうなモデルです。
「普段使いするサングラスは断然、日本製のフレームがいい。海外ブランドでもノーズを高く設定したアジアフィットモデルはあるけど、やっぱり日本人の顔を知ってるメーカーのものには叶いません。なかでも鯖江の眼鏡は、作りもフィットも最高、長時間していてもなんのストレスもない。日本人の顔をよくわかっているし、世界中の眼鏡ブランドが生産を依頼しに来るだけの技術がしっかり根付いているので。」
じつは戸賀さん、メンズクラブ編集長時代に鯖江のPRも兼ねて自治体と一緒に鯖江ブランドを盛り上げる活動をされていて、何度か現地に足を運んだこともあるそうです。そのうえ毎年10月に開催される国際眼鏡展示会IOFTでは、その年に出品されたすべての作品から各賞を選ぶ審査員を6年間も務めていたこともあって、かなりの知識もお持ちなのでした。
上から
▲ ブラン / チタン&セル サングラス
▲ ブラン / チタンフレーム サングラス
▲ ブラン / チタンフレーム サングラス
「レンズの色は真っ黒なものより、ちょっと薄いぐらいがいいと思う。視線がわからないサングラスは、自己顕示欲が強く相手に威圧感を与えますからね。でも薄色のカラーレンズが似合うサングラスのフレームというのが難しいんです。」
ブランのフレームは細リムのものが中心で、レンズも薄いカラーレンズを採用したものを多数ラインナップしています。まるでエージェント・スミスのような真っ黒サングラスでは、視線も素性もわからず声も掛けづらいですが、こういったタイプなら街中でかけていてもファッションサングラスだってこと、わかってもらえそうです。
「夏の陽射しを遮るためのサングラス、やりすぎは絶対禁物です。見た目にブッ飛んでないデザインのサングラスが大人には絶対必要だし、僕の日頃のスタイルとも相性いいので自信もってリコメンドします。」