B.R.ONLINE

ナポリ・サルト界の巨匠ルイジ・ダルクオーレ氏にB.R.SHOPが依頼し、製作されたレディーメイドモデル"Cristina(クリスティーナ)"。2015AWシーズンにリリースされるやいなや、お客さまから高い評価を賜り、アッと言う間に人気商品へと駆け上がりました。その待望の新作をご紹介します。

生地は、世界でも有数のミル(自社で生地を生産している=織り元)と言われているCANONICO社のもの。近年、クオリティーに対するプライスバランスの良さなどによって評価が高まっているCANONICOのコレクションより、通年着用が出来得る目付けの生地を選びました。イタリアらしい艶っぽい色出し、抜群の反発力と復元性、しなやかなタッチは、ベーシックの極みと言えるものです。こちらのグレーは、色調が薄くなく、濃くなく、というちょうど良いあんばいを目指し選びました。

ダルクオーレと言えば、ナポリ・サルトの中でもテクニックと経験に裏打ちされたモダンさが魅力のひとつ。そのモダンさは例えば、ラペルの形状や幅、ゴージラインの角度などに感じる事が出来ます。元々、ジャケットの完成度は非常に高く、B.R.SHOPでも以前からオーダーをしていたのですが、こちらのモデル"Cristina"では、同ブランドの魅力であるモダンさを更に進化させるべく、アジア人の体型に合うようなスリムパンツが付いたスーツの製作を依頼しました。欧米人と比較すると平べったいと言えるアジア人の体型。股上を浅く、ヒップラインのフィット感を高め、切れ上がった股下を実現させるのは、ダルクオーレ氏と言えども1回のサンプル作成では難しく、数回のサンプル作成を経て、ようやく完成。スリムですが、動き易さを確保し、美しいテーパードラインを描くシルエットです。もちろん、パンツのフロントはパンチェリーナ仕様。シルエットはモダンになってもサルトのテクニックをそのまま活かしています。

ジャケットもカミーチャ袖(厳密にはジーロアペルトというハンドならではの袖付け)、ハンドボタンホールといったサルト物ならではの仕様はそのまま。アイコンとなるのは、腰位置のゴンドラ型ポケット。ハンドでなくては作り得ないディティールです。このように、レディーメイドですがフルオーダー品と変わらない工程を経て作られています。シルエットはスリムなパンツに合わせてスリーブ幅、身幅が程良くスリムに、また着丈は少し短めに仕上げました。ラペルに付いている赤い糸で作られたカンヌキ留めは、ダルクオーレ氏自らが縫い付けがてら、出荷前の検品をするという拘りようです。書ききれない程の魅力を持つこちらの1着。ぜひ体感してみてください。

着用スタッフは身長177センチ/体重64キロ/バスト96センチで、着用サイズは44です。

>>ブランド詳細はコチラから