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FEATURE

SPECIAL INTERVIEW THE ROOTAGE Vol.16

2017.07.14

Writer : 池田保行(ゼロヨン) / Photographer : 岡田ナツ子

人気ブランドのキーマンから話しを聞くB.R.ONLINEのスペシャルインタビュー。それぞれのブランドの根源にあるもの、クリエイションへの思い、発想の原点に迫ります。

シーズン毎、来日するデ・ペトリロのオーナー、ベニーことベネディット・デ・ペトリロさんに今季もお会いすることができました。いまデ・ペトリロは、ナポリ仕立ての良さを世界へ発信するため、WebサイトとSNSを活用することに注力しています。
国内でいち早くインターネットの可能性に気づき、WebマガジンとECサイトを手掛けてきたB.R.ONLINEも応援しています!

ベネディット・デ・ペトリロ

デ・ペトリロ オーナー

ベネディット・デ・ペトリロさん

1959年ナポリ生まれ。1980年代初め、義父の経営する縫製工場で経験を積み、1987年、アパレルメーカーを設立。90年代には、アントニオ・ラ・ピニョッラ(元キートンのモデリスト、アントニオ・ピニョッラ氏が手がけたクラシックブランド)に取り組み、サルトの技術や表現を学ぶ。2009 年、デザインから生産、販売までを一貫するデ・ヴィ・インダストリア社をナポリ郊外の町、フラッタマッジョーレに創立。自身の名を冠したデ・ペトリロをスタートさせた。


B.R.ONLINE編集部(以下 編集部)すっかり恒例となりました、半年振りの日本はいかがですか?

ベネデット(以下 ベニー)ベリッシモ! 最高ですよ! 食事も美味しいし、女性もキレイだし。

編集部コレクションの展開についてはどうでしょう?

ベニー今季も、多くのバイヤーから高く評価していただきました。新モデルもリリースしたので、これまでナポリ仕立てを経験したことない方にも、着やすいと思っていただけると思います。

編集部今季のコレクションの概要を教えていただけますか?

ベニー今季は「フォーマル」と「インフォーマル」を強く意識したコレクションです。

編集部「フォーマル」と「インフォーマル」ですか?

ベニーデ・ペトリロの「フォーマル」とは、オンタイムに自分を表現すべきスタイルのことです。その服を着る人の人格や職業、どのような考え方をする人なのかを表す服です。

編集部では「インフォーマル」とは?

ベニーオフタイムに自分自身が心地よくいられる服です。休日にリラックスするための服といえばわかりやすいでしょう。

編集部私たちも、服とは言葉を発しなくても自分を表現するものであると同時に、相手への敬意を表すものだと思っています。パブリックな服とプライベートな服、両方あって然るべきだと思います。

ベニーちょっと哲学っぽいんですが、服ってそうやって成立するものだと思うのです。

編集部長く日本人は、主張したり、意見を言わないことが美徳とされていました。しかしそんな日本人も変わってきたと思います。世界と戦うためには、意見を言わなくちゃいけない。

ベニーいま日本人は、自分たちのスタイルを確立して、意見を言う人が増えているように思います。

編集部自分たちなりの方法で発信することが出来るようになってきたからでしょう。誰もがビッグメゾンのように大金を投入して広告を打つことはできませんが、WebマガジンやSNSを通じて発信することができる時代になってきましたから。

ベニーB.R.ONLINEは早くからWebに特化していますね。

編集部早くから自分たちがメディア化して、コンテンツを発信してきました。読者数では日本有数のファッションサイトになっています。

ベニーそういったB.R.ONLINEのやり方がすごく好きなんです。デ・ペトリロも最近Webサイトをリニューアルしたんですよ。カタログとしてのコンテンツだけでなく、ナポリ市内のストリートアートとコラボレートした、最新のコレクションビジュアルをWebとInstagramで発信しています。

デ・ペトリロ オフィシャルホームページ

Instargram : @benedettodepetrillo

編集部クオリティが高いですね。まるで自分がナポリにいるかのようです。

ベニー次はナポリ在住の職人たちとコラボしたいと思っています。仕立て職人だけでなく、様々な工芸品の職人たちもナポリの財産なのです。

編集部ナポリがモノづくりの街であることを発信するのにもいいコンテンツですね。それにインスタグラムは若い人たちもリーチしやすく、フィードバックも早いのではないでしょうか。

ベニー確かに、若い人たちからのフォローも多いですね。

編集部クラシックな服は若い人たちには受け入れがたいといわれますが、そんなことはないですね。それは、うちのお客様には大学生もいらっしゃいます。

ベニー私の次男はロックバンドをやっていますが、息子やバンドメンバーたちと私の服について話すこともあります。とても興味を持って話を聞いてくれますよ。男ならある日、ジャケットを着なきゃいけない日が来ますからね。

編集部コンテンツの発信としては若い人に興味を持ってもらうための細かい調整は必要だと思っています。たとえば若い人にとっては定番色である黒をどう取り入れるか。

ベニーイタリアでも若者はジャケットもスーツも黒から入ります。

編集部モードがクロスオーバーしているのでしょう。

ベニー私は長くセールスに関わってきたのですが、若者には「これは君たちのお爺さんの時代のものだ」というと、彼らは興味を示します。しかし「これは君たちのお父さんの時代のもの」というと反応が薄い。

編集部日本人も、かなり昔はカッコいい、ちょっと昔はダサいというイメージがあります。ブリティッシュスタイルも、少しモードっぽく見せてあげると若い人たちが受け入れやすくなったりするのだと思います。

ベニーたとえばいま私が着ているコーディネートはクラシック過ぎて、若い人には着こなせないでしょう。若い人はもっとシンプルなコーディネートのほうが理解されやすいと思います。

編集部若い人も含め、多くの人にクラシック服を知ってほしいですね。本当に服が好きな人は、クラシックに行き着くと考えていますから。

ベニー私もそう信じています。

編集部そう言えば、B.R.ONLINEを訪問してくれる読者は、デ・ペトリロのファンが多いんです。それはアクセス解析から明らかなんです。

ベニーそれは嬉しいですね。

編集部きっとデ・ペトリロが若い人にも受け入れられやすいクラシックを作り続けているからでしょうね。WebサイトやSNS、私達も楽しみにしています!


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