B.R.ONLINE

Style Web Magazine & Online Shop

FEATURE

あなたをお洒落にするもの / vol.4 BERWICH

2017.06.23

Text : Kentaro Matsuo (THE RAKE JAPAN EDITION, Editor in Chief) / Photography : Tatsuya Ozawa

どうすれば、お洒落になれるのか、わからない・・・そんなお悩みを持つ方々にお送りする、ニュースタイル・コラム。THE RAKE JAPAN EDITION編集長の松尾健太郎が、各界の洒落者たちを相手に、いま注目のブランドと買うべきアイテム、その着こなしについて語り合います。第4回目は、イタリアのカカト、プーリア州からやってきた、大ヒット中のパンツをご紹介します。

株式会社AMAN 代表取締役

藤井 雅彦 さん

1960年、静岡県浜松市生まれ。本人曰く、「舟でしか行けないほどの田舎」出身。しかし学生時代より、海外雄飛を夢見て育つ。青山学院大学卒業後、コロネット商会へ入社。90年に独立し、イタリアへ14年間在住。2002年、株式会社AMAN設立。多くのブランドのインポートを手がける。2014年、AMANにおける初の路面店、ASTILE house(アスティーレ ハウス)をオープン。高い語学力を武器に、自らブランドの発掘、交渉、輸入のすべてを手掛ける。

THE RAKE JAPAN EDITION 編集長

松尾 健太郎

1965年、東京生まれ。雑誌編集者。
男子専科、ワールドフォトプレスを経て、‘92年、株式会社世界文化社入社。月刊誌メンズ・イーエックス創刊に携わり、以後クラシコ・イタリア、本格靴などのブームを牽引。‘05年同誌編集長に就任し、のべ4年間同職を務めた後、時計ビギン、M.E.特別編集シリーズ、メルセデス マガジン編集長、新潮社ENGINEクリエイティブ・ディレクターなどを歴任。現在、THE RAKE JAPAN EDITION編集長。


ベルウィッチ、ヒットの仕掛人

ベルウィッチの看板パンツSAKE 1P(サケ 1P)を中心にしたカジュアル・コーディネイト。パンツSAKE 1P ¥24,840(ベルウィッチ)、ニットポロ ¥28,080(アルテア)、シューズ¥9,720(リヴィエラ)、1993年製ロレックス・サブマリーナ¥680,400、ポスティーナ・バッグ¥86,400(ザネラート/すべてアスティーレ ハウス)


ベルウィッチの魅力

—— 松尾 : ベルウィッチは最近本当に人気ですよね。どんなブランドなのでしょうか?

「イタリアのカカト部分にあたる、プーリア州マルティナフランカにある、パンツ専業メーカーです。そこはモノ作りの街で、たくさんのアパレルの工房があります。ベルウィッチも、自らのブランドの服を作るかたわら、いろいろな一流ブランドにパンツを供給しているファクトリーなのです。」

イタリアのカカト、プーリア州に位置するベルウィッチの工場。パンツ専業で、数々のOEMも手掛ける。クオリティの割に、リーズナブルなところが魅力だ。

—— 松尾 : 特徴は、どんなところでしょうか?

「一番の特徴は、クオリティが高いことです。しかも高級素材を使って、しっかりとした手仕事をしているにもかかわらず、価格がリーズナブルなのです。だから売り上げもいいのだと思います。それから、デザイナーのマッシモ・ジャンフラーテはとても勉強熱心で、毎シーズン日本へやって来ては、リサーチを欠かしません。クラシックパンツも、遊んだデザインも、両方できる懐の深さも魅力です。」

—— 松尾 : それぞれのパンツのネーミングが面白いですね。SAKE 1P、GRAPPA(グラッパ)、SCOTCH(スコッチ)とは…

「マッシモが酒が好きなので(笑)。3つのモデルのなかではSAKE 1Pが一番古く、実は日本で企画したモデルです。1Pはワンプリーツのことです。ちょっと前までパンツ業界は、スリム一辺倒でしたよね。そんな状況に一石を投じたくて、腰回りはプリーツが入ってたっぷりとしており、裾幅は細く、丈はクロップドのパンツを提案しました。これが大ヒットとなったのです。」

SAKE 1Pのシルエットは、たっぷりとした腰回りから、裾に向かってぎゅっと絞られているところが特徴。誰が穿いてもスマートに見える。ネーミングの1Pはワンプリーツのこと。

—— 松尾 : 今でこそ、プリーツ入りが主流となりつつありますが、最初は冒険だったのでは?

「われわれの会社AMANは、いわゆるクラシコ系のブランドは扱ったことがなく、がちがちのクラシックにはこだわっていません。それよりも常に新しいものを追求して、お客様に新鮮な提案をしたいと思っているのです。」

SAKE 1Pのバリエーション。左:グレイのウールパンツ¥29,160、中:ダークブラウンのコットンリネン・パンツ¥34,560、右:ホワイトのコットンパンツ¥28,080(すべてベルウィッチ/アスティーレ ハウス)

—— 松尾 : 他の2つのモデルについても特徴を教えて下さい。

「GRAPPAはワイドパンツで、裾も太めになっています。裾幅は21〜22cmくらいはあり、ダブル仕上げとなっています。SCOTCHは、2プリーツでベルトループがなく、サイドアジャスターがついています。今シーズン大人気となっているタイプです。」

裾幅が広めに取られたビッグシルエットのパンツGRAPPAのバリエーション。左:ネイビーのコットン×ポリウレタンのパンツ¥30,240、右:ベージュのコットン×ウール×シルクのパンツ¥42,120(すべてベルウィッチ/アスティーレ ハウス)

—— 松尾 : AMANが運営しているショップ、アスティーレ ハウスでも、ベルウィッチは人気なのでしょうか?

「アスティーレ ハウスでも、一番売れています。やはりクオリティとプライスのバランスがいいのだと思います。」

今シーズン、アスティーレハウス一番のヒット商品となっているニューモデルSCOTCHのバリエーション。ベルトレス、サイドアジャスター付きが特徴。左:グレイの織り柄入りパンツ¥34,560、右:スカイブルーのリネン×ウールのパンツ¥30,240(すべてベルウィッチ/アスティーレ ハウス)

—— 松尾 : 藤井さんは、ボリオリやザ・ジジなど、数多くの大ヒット・ブランドを手掛けて来られたわけですが、いいブランドと悪いブランドは、どうやって見分けるのですか?

「私は初めてのブランドに接する時は、まずブランドとしての“完成度”を見ます。素材、縫製をはじめとした、トータルなクオリティと言い換えてもいいでしょう。やはりここが一番大事です。しかしただ単にクオリティがよいだけではダメで、そこにセンスが必要です。私の仕事は、無名のブランドを探し出して、それを“孵化”させることだと思っています。つまり彼らが持っている手仕事のテクニックを尊重しつつ、日本の市場に合うように、うまくプロデュースするということです。見つけた原石を磨いて、ダイヤモンドにするようなものです。」

アスティーレ ハウスでは、さまざまな良質のブランドを組み合わせた、AMAN独自のスタイルが打ち出されている。ストール¥19,440(アルテア)、スウェット¥20,520(ザ・ジジ)、ニット帽¥8, 640(キジマ タカユキ)、パンツSAKE 1P ¥24,840(ベルウィッチ)、シューズ¥12,960(リヴィエラ/すべてアスティーレ ハウス)

—— 松尾 : 他にアスティーレ ハウスで人気なのは、どんなブランドですか?

「まずはザネラートのカバン。50年代のイタリアの郵便局員が持っていたカバンをモディファイした“ポスティーナ”は、やはり大ヒット商品で、多くのバリエーションを揃えています。それからリヴィエラのカジュアル・シューズ。スエードやコットンなどいろいろな素材があって、ベルウィッチのパンツにもよく似合うと思います。」

これも大ヒットした“ポスティーナ”バッグを中心としたザネラートのコーナー。ポスティーナ ¥84,240〜、バケツ型のアダ ¥82,080〜(ザネラート/アスティーレハウス)

新感覚のカジュアル・シューズとして人気を呼んでいる“リヴィエラ”のコーナー。スエードやコットン、ラフィア風など、さまざまな素材が用意されている。¥9,720〜¥15,120(リヴィエラ/アスティーレハウス)

—— 松尾 : お店の中にカフェカウンターやリーディングソファがあるのですね。

「ウチの店では、お客様にとにかくリラックスしたひとときを過ごして頂きたいと思っています。いつでも無料の飲み物をご用意していますし、お子様用に絵本なども常備してあります。ベビーバギーが通れるよう、売り場の通路は広く取ってあり、バリアフリーとなっています。ご家族皆様でご来店頂いて、奥様はティータイムを、お子様は絵本を楽しんでいる間に、ご主人にはゆっくりと買い物を楽しんで頂きたいのです。」

アスティーレハウスの店内には、いつでも飲み物が楽しめるカフェカウンターや、雑誌や絵本が常備されたソファコーナーがあり、家族揃ってリラックスできるよう配慮されている。店内はベビーバギーが通れるよう、通路を広く取りバリアフリーとなっている。

—— 松尾 : さすがに藤井さんご自身も、お子様をお持ちなだけに、家族連れの気持ちをわかっていらっしゃいます。私も今度、ヨメと子供を連れて来ます。今度は子育てについて、いろいろと教えて下さい(笑)



ASTILE house ASTILE house

アスティーレ ハウス
AMANが提案するStyleを表現するショップ。 ナチュラルなウッドを基調としたクリーンでシンプル、かつ温かみのあるインテリアが特徴。ソファスペースやドリンクと会話を楽しめるカフェカウンターなども併設されている。リラックスしてショッピングを楽しめる大人のための空間だ。

住所 : 東京都港区南青山6-11-9
TEL : 03-3406-7007
営業時間 : 12:00〜20:00
www.astilehouse.com

THE RAKE JAPAN EDITION Issue 16 2017.5.24 発売

THE RAKE JAPAN EDITION Issue 16
2017.5.24 発売


THE RAKEとは、2008年にシンガポールで創刊されたメンズマガジンです。ファッションを中心に、時計、クルマ、旅、グルメなど、全方位的なライフスタイル情報を提供します。INTERNATIONAL EDITIONの編集部はロンドン、発行元はシンガポールにあり、スタッフは世界各地を飛び回っています。JAPAN EDITIONは、「いま世界では、何が“上質”とされているのか」ということを軸に、本国版から翻訳した記事と日本独自のコンテンツを合わせ、世界レベルに標準を合わせた質の高い情報を紹介していきます。

THE RAKE JAPAN EDITION OFFICIAL SITE
http://therakejapan.com

FEATURE/

SEE MORE

B.R.CHANNEL Fashion College
Lesson.103 エロすぎるレザーについて

EMMETI新作&新たなブランドも登場!

2017.08.16

元メンズクラブ編集長が、ナノ・ユニバース メンズディレクターに就任

戸賀敬城が考える、これからの時代の大人服とは

2017.08.11

ASTILE house THINGS WE PICKS
Recommend Style / 2017AW Vol.1

THE GIGIのジャケパン新潮流。キーワードは“アメカジテイスト”

2017.08.11

giab's ARCHIVIO STYLING / 2017AW vol.1

「ジャブス アルキヴィオ」のパンツはなぜウケる?

2017.08.08

Maria Santangelo STYLING / 2017AW vol.1

「マリア・サンタンジェロ」は、なぜこんなにも売れているのか?

2017.08.04

SPECIAL INTERVIEW
THE ROOTAGE Vol.16

ナポリを若い世代へ伝えるために / Benedetto de Petrillo

2017.07.14

*当サイトの税込価格表示は、掲載時の消費税率に応じた価格で記載しております。お間違えになりませんようご注意ください。