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FEATURE

あなたをお洒落にするもの / vol.1 FRANCO BASSI

2017.03.14

Text : Kentaro Matsuo (THE RAKE JAPAN EDITION, Editor in Chief) / Photography : Tatsuya Ozawa

どうすれば、お洒落になれるのか、わからない・・・そんなお悩みを持つ方々にお送りする、ニュースタイル・コラム。THE RAKE JAPAN EDITION編集長の松尾健太郎が、各界の洒落者たちをお相手に、いま買うべきブランド&アイテムとその着こなし方、コーディネイトのコツについて語り合います。第1回目は、株式会社アイネックスの代表取締役、仙田剛さんに「フランコバッシ」の魅力について伺いました。

株式会社アイネックス 代表取締役

仙田 剛 さん

金沢の創業1949年の老舗ネクタイ問屋の三代目。28歳の時に東京赴任、以来数々の新規取引先を開拓し、同社をネクタイ業界ナンバーワンにまで育て上げた。年9回のイタリア出張をこなし、最先端のトレンドを製品に反映させている。ネクタイのことなら、なんでも知っている人。今回紹介するフランコ バッシのインポーターでもある。

THE RAKE JAPAN EDITION 編集長

松尾 健太郎

1965年、東京生まれ。雑誌編集者。
男子専科、ワールドフォトプレスを経て、‘92年、株式会社世界文化社入社。月刊誌メンズ・イーエックス創刊に携わり、以後クラシコ・イタリア、本格靴などのブームを牽引。‘05年同誌編集長に就任し、のべ4年間同職を務めた後、時計ビギン、M.E.特別編集シリーズ、メルセデス マガジン編集長、新潮社ENGINEクリエイティブ・ディレクターなどを歴任。現在、THE RAKE JAPAN EDITION編集長。


ネクタイのすべてを知る男

全体をブラウン系でまとめた仙田さんのコーディネイト。ヴィンテージ・コットンを使ったスーツは、アットリーニのオーダー。チェックのシャツはアヴィーノ。ネクタイはフランコ バッシ。シャツの一色をネクタイで拾っている。派手なプリントチーフもフランコ バッシ。「以前はここで白のリネンチーフで決まりでしたが、最近はこんなプリント柄も新鮮」と。時計は生まれ年である、1959年のパテック フィリップ“カラトラバ”。靴はエドワード・グリーン。


アズーロ・エ・マローネの配色を基本としたフランコ バッシのタイ。差し色としてエクリュやオレンジなどにも注目したい。


フランコ バッシの魅力

—— 松尾 : フランコ バッシとは、どんなメーカーなのでしょう?

「1973年、北イタリア、コモ湖にて創業されたネクタイ・メーカーです。創業者はフランコ・バッシさん。現在は2代目のチェザーレ・バッシさんが継いでいます。北イタリアは、マジメな土地柄なんですよ。ですから、派手なものをいろいろ出すというよりは、クラシックなものを、ひとつひとつマジメに作っているというところです。」

ブランド創始者のフランコ・バッシ氏と仙田さん。2013年フィレンツェにて。

—— 松尾 : 最初の出会いは、いつどこで、でしたか?

「15年くらい前に、フランコ バッシ側から声をかけられました。日本進出にあたって『ネクタイのプロと組みたい』と言われたのです。しかし、当時の日本は、カジュアル化が進んでおり、ネクタイが売れなくなって来ていた頃。契約までには、ずいぶんと悩みました。取り扱い始めたのは、10年前からです。その後4、5年前から、クラシックなモノが再び評価されるようになって、フランコ バッシの売上げはうなぎ上り。今では、インポートのタイとしては、日本一売れるまでになりました。」

—— 松尾 : 最大の魅力は何でしょうか?

「クラシックなところです。イタリアらしいアズーロ・エ・マローネ(紺と茶)の配色が多く、今風のクラシックな洋服に合うのです。これは初代フランコ・バッシからの伝統です。今でも、コモにある100年以上前の資料を掘り起こして、新作に反映させています。」

クラシックな意匠が並ぶ、フランコ バッシの最新コレクション。


今シーズンのトレンド

—— 松尾 : 今シーズンのトレンドは、どんなタイでしょうか?

「やはりキーワードは“クラシック”です。レジメンタル・ストライプや、プリントなら小紋やペイズリーなど。色はオーソドックスなネイビーやブラウンに加え、エクリュ(麻色)やオレンジなどにも注目です。形はいわゆる“セミボトル”型。大剣幅は8cmほどですが、ネック部分が2.8mmと細くなっているタイプです。これによって小さい結び目を作ることができます。昨今流行っているピンホールカラーやタブカラーなどのシャツには、これらのポイントを抑えたフランコ バッシのタイはぴったりなのです。」

ネクタイについての豊富な蘊蓄を語る仙田さん。その造形は業界随一だ。

—— 松尾 : 他に注目すべきネクタイはありますか?

「永遠の定番として忘れてはならないのは無地のタイです。ヘビーツイルやフレスコといった表面感のあるものがいいですね。ニットタイもおすすめです。無地のタイは、必ず持っていなければならないアイテムだと言えます。」


コーディネイトのコツ

仙田さんのコーディネイト。シャツのチェックの一色をネクタイで拾っている。ポケットチーフは、あえて派手なプリントものをチョイス。

—— 松尾 : 上手なタイの合わせ方を教えて下さい。

「スーツやシャツから、一色持ってくると落ち着きます。例えば、紺のスーツを着るときは、ネクタイにも紺が使われているものを選びます。グリーンやオレンジなど、派手な色が使われているネクタイでも、紺をベースにしたものを選べば、コーディネイトがラクです。ですから、アズーロ・エ・マローネを基本としているフランコ バッシは、とても合わせやすいタイなのです。」

どちらもシャツのチェックの色をネクタイの一色で拾っている。こうすると、チェック×ストライプや、ペイズリーなど、複雑なコーディネイトでも失敗がない。

—— 松尾 : 結び方のコツはありますか?

「ノットを小さく結ぶと今風に、キレイに見えます。そのために結び目と小剣を同時に引っ張って、形を整えます。セミボトル型でネック部分が細いフランコ バッシのタイなら、小さく美しいノットを作ることが出来ます。」

小さい結び目を作るために、ノット部分と小剣を持って、引っ張る。これはアイネックスの先代から学んだテクニックだとか。

—— 松尾 : タイの長さは、何を基準にすればいいですか?

「大剣の先がベルト位置より2cmくらい下へ来るのが理想的です。イタリアのタイは全長148cmと長いので、首が細い方だと、小剣が余ってしまうことがあります。その場合は、大剣と小剣を、ちょっとズラすとスマートに見えます。」

大剣より小剣が長くなってしまった場合は、写真のように両者をややズラすとお洒落に見える。

—— 松尾 : その他に注意すべき点はありますか?

「ネクタイを保管するとき、4つ折りにしてしまうのは止めましょう。折り目が付いてしまいます。2つ折りにしてハンガーからぶら下げるか、もしくはくるくると巻いて、丸めて保管して下さい。長持ちします。」

写真のように丸めて保管しておくと、タイは長持ちする。二つ折りでぶら下げでもよい。四つ折りにして平置きするのはNGだ。

—— 松尾 : なるほど、フランコ バッシのタイの魅力と、ネクタイの着こなし方がよくわかりました。本日はありがとうございました!

THE RAKE JAPAN EDITION Issue 14 2017.1.24 発売

THE RAKE JAPAN EDITION Issue 14
2017.1.24 発売


THE RAKEとは、2008年にシンガポールで創刊されたメンズマガジンです。ファッションを中心に、時計、クルマ、旅、グルメなど、全方位的なライフスタイル情報を提供します。INTERNATIONAL EDITIONの編集部はロンドン、発行元はシンガポールにあり、スタッフは世界各地を飛び回っています。JAPAN EDITIONは、「いま世界では、何が“上質”とされているのか」ということを軸に、本国版から翻訳した記事と日本独自のコンテンツを合わせ、世界レベルに標準を合わせた質の高い情報を紹介していきます。

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