Kitonのマスターカッターとして創成期から活躍した、ORAZIO LUCIANO(オラッツィオ・ルチアーノ)氏が、1992年に立ち上げた新興サルトリア「ORAZIO LUCIANO(オラッツィオ・ルチアーノ)」。現在ではなかなか見られなくなった伝統的なナポリ仕立てを頑なに守りながらも、SENZA INTERNO(芯地なし)やMANICA CAMICIA(シャツ仕立ての袖付け)に代表される軽さを全面に押し出したコンストラクションで一躍注目を浴びる事となりました。
フルハンドメイドによる縫い目の強弱、丁寧なアイロンワーク、最低限に使用された副素材などが見事に組み合わさり、圧倒的な軽い着心地とタイトなフィッティングながら動きやすい機能性を兼ね備えています。
1999年にオラッツィオの長男ピーノが加わり、ナポリの他のサルトリアではまず見られない、モダンなイメージと斬新なスタイルを持ったジャケットをシーズン毎に発表。ミリタリーをデザインソースとしたハーフジャケットやドライビングコート、サファリテイストを取り入れたジャケットなど、彼らの高い技術力とモダンな感覚が作り出すシーズン毎のコレクションからは、サルトリアーレの新しい可能性を垣間見ることができます。近年ではヴィンテージファブリックにフォーカスしたコレクションを発表するなど、今までとは違うアプローチの世界観を展開しています。